1996年には、今までのパソコンが単独ですべての機能を持つために、複雑で高価となっていることから、これを革新するネットワークコンピュータ(NC)を提唱して話題を呼びました。インターネットが普及すると、個々のパソコンに様々なソフトウエアを搭載しておく必要がなく、ネット上で必要な部分のみを呼び出して利用するか、仕事を委託して結果だけを受け取れば良いという構想です。確かに、この構想が実現すれば、個々人は簡単なインターネット端末となるパソコンを持っているだけで、欲しい情報を取り出せるわけで、ハードウェアにかかる費用の劇的な削減が可能となります。ビル・ゲーツの言う「一家に1台、一つの机に1台のパソコン」という考えとはまったく異なる考え方になります。日本でもADSLや光ファイバーによって、ブロードバンドの常時接続が可能となりつつある現在、この構想の現実性がますます高まっているように思えます。
一つひとつのネットワークというのは、クオリティは低くてもよい。あるときは、不通になってもかまわないという考え方をインターネットはもっています。設備コストはあまりかける必要がないので、どんどん新しい線を敷設しやすい。こうしてインターネットはどんどん広がっていくわけです。故障の少ないネットワークも、多いネットワークもありますが、故障の多いネットワークでも、うまく動いているときがあるのです。それは、エラーをしているときが多いかもしれませんし、エラーの率も高いかもしれません。しかしながら、あるネットワークがエラーを起こしたときは、ほかを迂回して行けばよいのがインターネットです。個々では「信頼性が低い」ネットワークでも、多数が複雑に絡み合って全体のネットワークを集合したときにはたいへんな強靭さをもつわけです。
検索エンジンは便利だが、その一方で使いこなしに熟練を要するのも一つの課題になっている。例えば、同じ「アップル」というキーワードでも、人によってはリンゴを探していたり、Macを扱う企業を求めていたりと目的が異なる。ネットを使い慣れない人に取っては、まだまだ難しすぎる面もあるのだ。そうした状況に応える意味もあって、ここ数年を見ると、「パーソナライズド検索」が一つのトレンドだ。検索エンジンがユーザーの検索履歴を学習・分析することで、嗜好に合ったサイトを検索結果の上位に表示してくれるという機能になる。日本ではグーグルが05年11月にβ版を始めており、グーグルアカウントにログインしている際にこのパーソナライズド検索が有効になる。米国のヤフーは、05年6月からSNSの要素を取り入れた「Myweb2.0」を展開中だ。こちらは検索履歴に加え、ユーザーが参加するSNSのコミュニティーも加味して、検索結果の順序を入れ替える。
Copyright (C) WWW.DEQNA.COM. All Rights Reserved.